大学病院

 朝から京都の病院にでかけた。電車に乗って京都駅まで行き、バスに乗り換えて病院に行く。前回までは自宅から病院までタクシーに乗っていた。それがずいぶん回復して、電車とバスで通えるようになった。

 8時半に出かけると9時半すぎに着いた。それからMRI(核磁気共鳴)検査を受け、さらに血液を採られて、11時ごろになってしまった。主治医との面接があるのだが、なんだか主治医先生は緊急手術が入ったとかで、代わりの先生になるという。しかも午後にならないと代わりの先生とも会えないみたいだ。しかたがないので、院内の食堂で昼食をいただいた。夫婦ともに同じ「鶏ソテー食」にすることにした。それから1時半まで、院内の一角で休憩した。

 昼前から午後1時過ぎまで休憩しながらテレビを見ていた。なぜテレビなど見ていたのかというと、天皇の退位に関連するさまざまの行事の特集をやっていたからだ。天皇に関する儀式をどこまで大袈裟にするかは、難しいところだと思う。あまり重厚にやり過ぎると、国民の一部から反発が出るだろう。あまり軽薄にやり過ぎると、国民の別の一部から反発が出るだろう。だから、ちょうどいい線を選んで儀式の設計をされるのだが、その「ちょうどいい線」が、なかなか決めがたい。私が見た分では少々「軽」すぎたかな。

 1時に天皇関係の番組は終わったし、テレビの続きを見ていてもしょうがないので、外来の待合室に移動した。そこで結局、1時間近く待たされて、ようやく代理医に会えた。その先生は「入院中にお会いしましたね」とおっしゃっていたが、私の方にはあまり覚えがない。ずいぶんたくさんのお医者さんとお会いしたので、あるいは忘れているのかもしれない。診察が終わって、計算が終わって、支払いが終わると、3時近くになっていた。それからバスに乗って、京都の駅でパンを買って、電車で帰ってきた。やれやれ、大仕事だった。次は7月なんだそうだ。